費用5万円でホームページ表示回数を約6倍にした製品紹介動画の制作
環境装置メーカーの担当者は、自社製品の紹介動画制作を検討していました。しかし、動画制作会社から案内された費用は10万円以上で依頼を断念しました。自社には撮影機材も編集ソフトもなく、構成やナレーションを担う人員も割けないため、自社制作にも踏み切れませんでした。
そこで機械系エンジニアが、現地撮影から構成作成、ナレーション原稿の作成、編集までを一括で担当しました。費用5万円・納期3週間前後で、約5分の動画を納品しています。その結果、公開後のホームページの表示回数は、月間約100回から約700回へと増加しました。
1. 支援先企業の概要
支援先は、オゾンを利用した処理装置を開発・製造する環境装置メーカーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 製造業(環境装置メーカー) |
| 主な製品 | オゾン式浄化装置 |
| 情報発信の手段 | ホームページ、YouTube |
| 課題領域 | 製品紹介動画の制作 |
同社が扱うのは、オゾンによって物質を分解する仕組みを持つ装置です。外観情報だけでは仕組みや導入メリットが伝わりにくい製品であるため、動画での情報提供が必要でした。
2. 支援前の状況と課題
担当者は以前から製品の説明動画を制作したいと考えていました。それまでに制作を実現できなかったのは、外注費用、制作環境、人員の3点の課題があったためです。
費用を理由に制作に踏み切れなかった
動画制作会社に相談したところ、10万円以上の費用が必要と案内されました。この案内を受け、担当者は制作に踏み切れずにいました。
撮影機材と編集ソフトが社内にない
自社制作も検討しましたが、撮影に使える機材がなく、動画編集ソフトも導入していませんでした。撮影スペースにも限りがあり、社内で完結させる条件がそろわない状況でした。
構成とナレーションを担う人員が不在
動画制作には、撮影だけでなく構成の検討とナレーションの作成が必要です。担当者は通常業務と並行してこの作業を進める必要があり、担当できる人員を割り当てられませんでした。
3. 実施したWebマーケティング支援
機械系エンジニアは、現地での撮影から納品までを工程ごとに分けて進めました。担当者側で事前に準備する内容を最小限に抑えるのが、この進め方の狙いです。
稼働中装置の現地撮影
まず現地を訪問し、オゾン式浄化装置が実際に動作する様子を確認しました。撮影対象としたのは、製品本体と操作者の手元です。
外観をきれいに見せるだけでなく、実際に操作している様子と装置の動きも収録しました。具体的には、装置の設置手順から、制御パネルを操作して運転を開始するまでの流れです。動作中の映像を収めたことで、視聴者は製品の大きさや使用感をつかみやすくなります。
構成・ナレーション原稿の作成
同エンジニアは、単に撮影を行うだけではなく、動画全体の構成とナレーション原稿も作成しました。もとにしたのは、撮影中に担当者から受けた製品の機能と仕組みの説明です。
この進め方であれば、完成した台本を事前に用意してもらう必要はありません。現場経験のある同エンジニアであれば、撮影時の会話と稼働状況の観察から、視聴者に伝えるべき情報を整理できるためです。
収録素材の動画編集
収録した素材をもとに動画を編集し、テロップを作成しました。静止画による詳細説明とBGMもあわせて挿入しています。技術に理解のある機械系エンジニアが編集までを担うため、どの場面にどの説明を当てるか、適切な判断ができます。
以上のように、現地撮影から構成作成、ナレーション原稿作成、テロップ作成を含む編集までを機械系エンジニアが一括して担当しました。
4. 製品紹介動画の制作を進めるうえで工夫したこと
装置の仕組みや特長をわかりやすく伝えるには、撮影した素材をどう見せるかの判断が必要です。編集では、解説の見せ方と素材の絞り込みの両面で方針を定めました。
説明図と静止画に動きを加える
オゾンが物質を分解する仕組みは、映像だけでは説明しにくい内容です。そこで、必要な箇所では製品の写真も撮影し、仕組みを補足する静止画と説明図に活用しました。ただし静止画が続くとプレゼンテーション資料に近づき、動画としてのテンポが失われます。
そこで同エンジニアは、説明図と静止画を表示する場面にも動きを加えました。仕組みの解説にあたる場面でも、視聴のテンポを維持できます。
企業が保有するキャラクター素材を使う
同エンジニアは、支援先企業がすでに保有していた自社キャラクターに目を付けました。この既存素材を動画に取り込むことで、動画の完成度を高めました。
キャラクターは冒頭の挨拶から解説の進行までを担い、説明の場面にも繰り返し登場します。製品の特長を、企業がすでに持つ表現で伝える演出としました。
約30分の素材を約5分に凝縮する
現地で収録した素材は、約30分ありました。同エンジニアは、ここから動画に残す情報と省く情報を選び分けました。
最終的に動画に残した内容は、仕組み・特長・動作にあたる情報です。素材の量を一律に減らすのではなく、重複する内容や、本筋から外れる部分を省きました。その結果、内容の密度を保ったまま、視聴しやすい約5分の動画にまとめました。
5. 成果と変化
納品後の成果は、ホームページの表示回数や顧客への製品説明、資料としての活用に表れています。
ホームページの月間表示回数が約6倍に
担当者から共有された数値では、動画公開後のホームページ表示回数が、月間約100回から約700回へと増加しました。増加幅は約6倍にあたります。
流入増加のきっかけとなったのは、毎月発行している自社ニュースでの案内です。ニュースで動画を紹介したことで、それまで製品への関心が薄かった層がホームページを訪れるようになりました。
既存顧客に製品内容が伝わりやすくなった
製品を利用中の企業からは、「動画によってホームページが充実し、内容がわかりやすくなった」という声が寄せられています。
完成した動画は過度に作り込まれた映像ではなく、製品の自然な動きと操作感が伝わる内容であることが高評価を得られた要因です。
Web掲載と顧客説明の両方で使える資料を得た
完成した動画は、ホームページとYouTubeへの掲載に加え、営業時の説明資料としても使われています。
納品物は、MP4形式の動画データとWord形式のナレーション原稿の2点です。動画データはWeb掲載と顧客説明の両方に使え、ナレーション原稿は社内資料として再活用できています。
6. このような企業におすすめ
以下のような課題を抱える企業には、本支援の活用が有効です。
- 制作費用が予算に合わない
- 撮影機材や編集ソフトがない
- 動画制作に割ける人員がいない
- 静止画だけでは機能や効果が伝わらない
- 集客にも商談にも使える説明資料がほしい
機械製品や環境装置の紹介動画では、映像をきれいに撮るだけでは機能や効果は伝わりません。何を、どの順番で見せれば仕組みやメリットが伝わるかの整理が必要です。
現場経験のある機械系エンジニアであれば、撮影から編集、ナレーション原稿の作成までを一括で引き受けます。そのため、社内に機材や人員がなくても進められます。製品資料や詳しい台本が揃っていなくても、機器の概要が分かる資料やホームページがあれば、撮影前の段階から構成を提案します。
製品の機能や導入メリットを動画で伝えたい企業は、ぜひ一度ご相談ください。
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